- TanQ
いま着ている服はどうやって作られたの?
人間はなぜ服を着るのでしょう?
恥ずかしいから?
しかし、もしそうであれば、今も裸で暮らす人々の説明がつきません。
さて、いったいなぜ人間は服を着ているのでしょうか。
多かった声が、
① おしゃれのため。
② 寒さを凌ぐため。
諸説があるものの、今回はその2つに絞って追いかけてみました。
その疑問の前に、最新のファッションを追いかけてみました。
ズボンにスカート、セーターにコートなど、
自由に組み合わせてファッションを楽しんでいます。
しかし、ギリシャ時代は、パンツかスカート、
男性も女性もどちらかに決まっていました。
いったいどちらだと思いますか?

正解は、スカート
正確には、チュニックという布を巻きつけたもの。
しかし、ズボンがある動物によってもたらされます。
それは、「馬」です。
馬に乗る際、スカートではももが擦れてしまうのです。
その後、男性はズボン、女性はスカートという図式が一般化します。
さらには女性は、コルセットでウエストを締め付けたり、
スカートを器具によってふくらませることが一般化しました。
そしてフランスの英雄、ジャンヌ・ダルクは、
女性なのにズボンを履いたことがきっかけになり、殺されてしまいました。
それでは、現在私達は、一体なぜ自由にファッションを楽しめているのでしょうか。
その鍵は、ココ・シャネルを始めとした、ファッションデザイナーたちの活躍にありました。
社会に出て働きやすいように、女性に動きやすさを提供したココ・シャネルや、
その逆にもう一度お姫様スタイルを復活させたクリスチャン・ディオール。
一人ひとりの「哲学」や「価値観」が今のファッションの多様性をつくりあげたのです。

そして次は「寒さを防ぐ」というテーマ。
大きく分けると素材は3種類。
動物から作られたもの。
植物から作られたもの。
石油から作られたもの。
自分たちが普段着ている服は、何からできているのでしょうか。
また、その素材はどのような特徴があるのでしょうか。
ということで、自分たちの服の素材を調べてもらった上で、
素材当てゲームをしてもらいました。


ヒントとして渡した顕微鏡で、自分が着てきたヒートテックと他の生地を比べて、
「全然違う!」と技術の進歩に驚いていました。

暑い時も寒い時も、自由に組み合わせて服を着られるのは、
デザイナーの「哲学」と、進歩させてきた「技術」のおかげなのかもしれません。
■ ミッション
① おうちにある服の素材をハンティングしてこよう!
② お気に入りの服の写真をとってこよう!
③ 戦国武将のファッションを調べてみよう!
■ おすすめ教材
おすすめ教材:(道具) ハンディ顕微鏡 http://amzn.to/2hSf8kA
授業で使用した顕微鏡です。ミクロの世界まで見えることで、世界が変わります。
おすすめ教材: (動画) The Making Tシャツができるまで
http://sciencechannel.jst.go.jp/B980601/detail/B990601038.html
身近なTシャツ作りに、いかに多様な人たちが関わっているか感じることができます。
おすすめ教材:(道具) 低学年 らくがキット http://www.craftworkskyoto.com/rakugakit
ご家庭で使える、Tシャツ用らくがき絵の具。