- TanQ
【冬のLaboスペ】 病気 vs 人類 〜2000年の戦い 1日目

こ、これはまさか!? イカ??
2日間の特別プログラム。冬のラボスペ 【人類 vs 医療 〜2000年の戦い】
を開催致しました。
このプログラムの目的は、
① 自分たちの何気ない行動は、先人たちの叡智の結晶であるということを感じること。
② 人体の神秘を共有し、人体に関する興味と関心と想像力を持って日々を過ごすこと。
を意図して作成しました。

【プログラム1日目】
プログラムは人類がある「病」に侵され、過去の医療を失ってしまうところからスタート。今までの医療の物語を取り戻さないと、過去に暴れた病気たちが勢いを取り戻してしまいます。

まずは、古代の医療の歴史から取り戻します。

写真は何に効く薬だと思いますか?正解は、咳です。
再現してみたら意外と効いたと某ドキュメンタリーでは放送しておりました。
さて、このような既に刷新されてしまった過去の医療を学んで意味があるのでしょうか?
私達は明確にあると考えています。
いきなり最先端の医療を知ったとしても、それは知識にはなれど心は動きません。
外が寒いから部屋の中を温かいと感じるのであり、本や研究器具がなく暗中模索していた時代の知恵知るからこそ、人類の進歩や道をこじ開けてきた先人たちに感動することができるのではないでしょうか。

時は下って19世紀。主人公はハンガリー人のゼンメルヴァイス・イグナーツ。この人物は、ある習慣を発明した人物です。皆さんも必ず毎日行っています。正解は、
手洗い!!
ゼンメルヴァイスは病棟によって産褥熱に感染する妊婦さんの割合が違うことに気づきました。実験の結果、医者の手についた「目に見えない何か」が原因だと特定し、手洗いを推奨しました。しかし、懸命の訴えはついに認められず、、、
今では当たり前に行われている手洗いに、こんな物語が隠されていたのですね。
予防という医療法を手に入れた人類。
同時並行で、発展してきた医療法に、手術がありました。

古代から行われてきた医療法の中に、瀉血がありました。ローマのガレノスが、人体は4種類の体液によって構成されていると記したことで、病気の原因は血にあるという認識が強かったからです。
ある意味ブラックボックスだった人体を、正確に認識する方法、それは「解剖」。解剖の名手だった医師ジョン・ハンターは、手術によって病気を取り除く方法を前進させました。
体を正確に特定してみよう!というわけで、イカさんに登場してもらいました。
腹痛で来院したイカ「お腹が痛いんです。」
ってイカのお腹ってどこ!?

お腹を探すにはどうしたらいい?
そうだ、口を探そう!→ 口どこ? → 手で食べるから、、、→ うわ!手の長さが違う!
と、推論しながらイカの体の不思議に触れてもらいました。
お腹を特定できた後、イカは調理しやすいよう、背骨を抜いてもらいました。
(スタッフがすべて食べました。)
・家でもイカをさばいてみたい!
・体にこんなに注目したことなかった!
など、新しい発見と、学びの種を残し、一日目は終了しました。
人類を苦しめた新種の病とは一体どんなものなのでしょうか?
医学の歴史は取り戻せるのでしょうか?
次回2日目のレポートをお待ちください!!