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子どものクリエイティビティ、どう育む?



先日、運営している通信教育・教室で、平成の次の元号を考えてもらいました。まさにクリエイティブ!

ってあれ?

そもそもクリエイティブって何でしたっけ?

他人と違えばいいの?

見た目が綺麗だったらクリエイティブなの?

何かとクリエイティビティが求められる時代。

一旦立ち止まって、クリエイティビティとは何か、考えてみることにしましょう。

■ クリエイティビティはどこから生まれるのか


スティーブ・ジョブズが世界初のパーソナルコンピュータ、初代マッキントッシュを発表した時に、その画面に何を表示させたかご存知でしょうか。

それは、こちら。橋口五葉の「髪梳ける女」です。


浮世絵の熱心なコレクターだったらしく、他にも日本に来る度、川瀬巴水という絵師の浮世絵を求めていたそうです。



いや〜。幻想的で哀愁があって、綺麗ですねぇ。以前彫刻の森美術館で展示されていた時は、1時間くらいボーっと見てられました。

彼は若くから禅の思想に傾倒していました。

奥さんのローレンパウエルとの結婚式も仏教式。

乙川弘文という曹洞宗の僧侶に仕切ってもらいました。

(ちなみにNeXT社の宗教顧問になってもらった)

福井の永平寺で修行して出家したい!と申し出たこともあると言います。

相当入れ込んでますよね。スティーブ・ジョブズの研究は幾通りもなされていますが、iPhoneの発想の源はこの「禅」にあるという見方もあります。

禅の思想とはどういうものなのか、もちろん誰も正確に言い表すことはできませんが、

岡倉天心「茶の本」のこんな記述を参考にできると思います。

「人生の些事《さじ》の中にも偉大を考える禅の考え方が茶道の理想となる」

研ぎ澄まされている僧侶は、毎日の雑巾がけによって自分の内面や自然の様子をうかがい知ることができると言います。

日常の些細なできごとに、主体的に想像力を働かせ、心を動かす。

「挨拶」というのは、本来禅の言葉です。

本来の意味は、

"問答を交わして、相手の悟りの深浅を試みること"

相手の言動や様子から、想像力を働かせることを言いました。

そんなことを大事にする心が、禅僧だけでなく市民まで根付き、日本を日本と形作ってきたと岡倉天心は主張しました。

■ ジョブズは、何を日本から学んだのか?

日本の美術の表現方法には、そういった見方ができるものがたくさんあります。

こちらは長谷川等伯の松林図


いやいや!ほとんど白紙!!

塗っているところをコンパクトにまとめたら1/6もない!!

同時期のイタリアの画家、ラファエロ・サンティの絵はこんな感じ!


みてくださいこの書き込み具合!!

それと比べば、こんなの作品じゃな、、、

もう一度落ち着いてみてよく見て見るとあれ?


色々な物語が、頭の中に浮かんでくるではありませんか。

天気が悪くて、木が風に揺られているのかな?

まっすぐたっている正面の木も、根が細い。今にもこらえられなくなってしまいそうだ。

1番左の黒いシミは、奥にまだまだ木が生えているということなのだろうか。

とすると、余白にも木はたくさん生えているのでは?

このように、解釈に「あそび」をもたせ、「余白」を楽しみ、想像力を働かせることで完成する。

それは主客同一の世界。

「見る」人も作品の一部と捉える芸術。

見返してみると、川瀬巴水の浮世絵も、パッと見ただけでは主題は良くわかりませんが、その分、あれやこれやと想像を巡らせることができます。

スティーブ・ジョブズは、そんな現実と想像を自由に行き来できるような作品を、欲し、浴び続けたのでした。

iPhoneは、アップルストアで渡された時はただの四角い「モノ」です。


しかし、私達使う側が自らの興味やライフスタイルに合わせアプリケーションを取得し、自分だけの「iPhone」を作り出していきます。

このとき、私達自身も、もはや「iPhone」という製品の一部だと言うことができるかもしれません。

スティーブ・ジョブズがこの思考を産み出す際に必要としたのは、まさに日本のような、

「使う人の想像力によって変化する」

という美意識であり、哲学なのではないでしょうか。

■ では、哲学はどうやって磨くのか?

教育哲学者のジョン・デューイは、『民主主義と教育(下)』の中で、独創性とは、自分の力で産み出すことであって、自らが意図して生み出したものならば、もし既に同じものがあったとしても、それは独創性である。と言っています。


そして、独自の哲学は、スティーブ・ジョブズが禅の思想や日本の芸術から学んだように、「鑑賞」によって、物事の意図や意味を知り、心を動かすことによって形成されていきます。

坂道ですらも偉大な発明であり、「手洗い」という習慣すらも、英知の詰まった大切な人類の偉大な発明なのです。

先日、運営している通信教育・教室で、日本史上で武士の台頭を決定づけた、承久の乱を学びました。


ちょうど「来年で元号が変わる」ということがトピックとして上がってきたので、「承久」も元号であり、それぞれの元号には意味があるということを伝えた上で、次の年号を考えてもらいました。


そう、年号にも想いが込められています。中国の『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」や『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」というところがルーツにあります。

そんな先人たちの想いを知り、それとともに自分たちも元号に想いを込めてみました。

まずは小学校1年生のJくん


楽しいことが大好きなJ君は、「幸楽」いつも楽しいリアクションや踊りでみんなを楽しませてくれています。そんなJ君は、幸せで楽しい時代にしたい!

3年生のKくんはこちら!


筆を使って、元号を示してくれています。「夢走」夢や想いを持って走れるような社会に。という想いを込めてくれました。普段サッカーや遊びに情熱を燃やす、一生懸命さが溢れ出ています。

おぉ~!猛烈に共感!

3年生のRoybomくんはこちら!


「奈良成」なんと、漢字三文字!いや、2文字って言ったじゃん!笑

でも、その決まりを越えていくのが平成の次です!常識やルールなんて吹っ飛ばせ!Roybom君はまさに常識に囚われないタイプ。発想が自由です。奈良はお祭りっぽい!そして平和に「成」るというところは大事だから維持。

底なしに明るいJ君の「幸楽」

様々なことに一生懸命なK君の「夢想」

常識に囚われないRoybom君の「奈良成」

こうして3人の作品を見てみると、幼いながらも「生き方」「考え方」「哲学」があり、それがそのまま「アウトプット」に影響していることがわかります。自分の頭で考えた、まさに独創性のあるアイディアです。

これらをさらに磨くには、「日常の些細なできごとに、主体的に想像力を働かせ、心を動かす。」

ことと、その刺激を元に、ふとした会話だっていい。自分だけの中の心の変化だっていい。何かを産み出すことが、独創性を磨くことになるのではないでしょうか。


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